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8月11日、LEG2。今日はタイ東部にあるアランヤプラセートを起点とするループコースだ。

今日のLEG2はSS2が行なわれる。総走行距離は385.95km。そのうちSSが239.84kmと、かなり長距離だ。途中にはPCが設定されており、メンテナンスを行なうことができるが、それでもかなりハードな設定である。コース内容だが、長距離だけあっていろいろなステージが用意されている。プランテーションの中や森林、ダート、そしてジャングルと多彩である。

天候は快晴。ラリーが始まった8月9日から、まだ1回も雨が振っていない。今は雨季であり、必ずといっていいほどスコールがあるのだが、雨すら降る気配もない。
そのため、コースは非常に乾いた状態。雨の日は路面がマッド状態になりよく滑るのだが、今は路面がカラカラに乾き、走ると埃が舞う。そうなると後続車は前が見えない状態になり、抜かそうにも抜けない状態が続く。また、硬い路面はサスペンションを痛める。日本では想像がつかないが、舗装路であっても段差や穴があり、決してフラットではない路面なので、「!」コーションマークが続く。

FEDERAL-FLEXアジアクロスカントリーラリー2014の宿泊地はホテル。宿泊はもちろんのこと、メンテナンスもホテル駐車場で行なう。マシンにトラブルがなければ、ゆっくりとホテルで過ごすことができ、晩ご飯、朝ご飯も用意される。トラブルがあると、サービスクルーは寝る間も惜しんでの作業となり、サービスクルーがいないエントラントは自らメンテナンスする必要があり、次の日の朝までに終える必要が出てくる。

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朝7時。アランヤプラセートのホテルから二輪の先頭車両がスタート。一路、92km先にあるSSスタート地点を目指す。SSは高速ステージで、快調に飛ばすことができるコースだ。ただ道幅は決して広くはない。大型ボディの四輪は辛いものがある。 途中、ターマックを走ることがある。そのターマックも、日本ように決してフラットではない。また、ジャンプスポットのような隆起したところも多く、決して気を抜けない。
また、走るのはジャングルやプランテーションばかりではない。村の中を走ることがある。その場合、制限速度がしっかりと規制されている。


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SS2は133km地点にPCを設置。ここにサービス隊が待っている。SSが長距離になると、メンテナンスだけではなく、燃料の補給も必要になってくる。ひとつミスコースをするだけで、余計に燃料が必要とする。最悪ガス欠ということだけは免れたい。

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SS2はSS1のようなスタック車続出で道を塞ぐようなアクシデントはなかったが、それでもぬかるみにはまり、スタックしているエントラントがいた。四輪はウインチという手もあるが、二輪の場合はそうもいかない。ある時には四輪に手伝ってもらって、マッディーな路面か脱出ということもあった。

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ゴール地点では、どのエントラントからも「疲れた」の声が聞こえた。しかし「とてもエキサイティングだったよ」「楽しかった」など、ラリーを心から楽しんでいる様子であった。

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さてリザルトだが、二輪のトップはSS1と同じく#110 前田啓介選手で、タイムは3時間48分19秒でゴール。2位には#117 Touch Thachn選手で、前田選手との差はたった1秒の3時間48分20でゴールした。3位には#102 江連忠男選手で、トップから2分59秒差となっている。昨日のSS1で2位だった#107 池町佳生選手は、マシントラブルにてストップ。エンジンがかからない状態なのだが、明日LEG3は走ることができるのか。夜遅くまで作業が続く。
LEG0〜LEG2まで終了した時点で、トップは合計7分51の#110 前田啓介選手。2位の#102 江連忠男選手は、トップとの差は9秒27となっている。

1st #110
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2nd #117
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3rd #102
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#107
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#106
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四輪のトップは、Vorapot BUNCHUAYLUEA / Chupong CHAIWAN組で、3時間7分24でゴール。2位は昨日のSS1のトップだった#11 Nuttapon ANGRITTHANON / Peerapong SOMBUTPONG組で、2位とは28秒差の3時間7分52秒。そして3位は#6 Chamnan ON-SRI / Chonlanat PHOPIPAT・Chakkaphop thepyuhin組で、3時間13分02とトップから5分38秒でゴールした。
日本人のトップは、青木拓磨 / lttipon asimaraks / 椎根克彦組で、トップから12分55分の6番手でゴールした。
LEG0〜LEG2まで終了した時点で、トップは合計6時間31分22のNuttapon ANGRITTHANON / Peerapong SOMBUTPONGがトップにある。

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さて明日は、コンボイで国境に向かいカンボジアに渡る。そして、目指すは世界遺産アンコールワット。タイとはまた違う顔を見せるカンボジアステージでのエントラントの活躍に期待したい。

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