
8月13日、LEG4。
FEDERAL-FLEXアジアクロスカントリーラリー2014は、アンコールワットがあるシェムリアップから、カンボジアの首都プノンペンに続く、第2の都市バッタンバンに向かう。

今日から後半戦が始まる。しかし、今日行なわれるSS4はPCまでの前半がキャンセルとなった。
その理由は安全面の問題からで、まったく雨が降らない状態なので路面コンディションが良くなり、ハイスピードの展開になってしまうため、危険と判断したためだ。雨が降り続きコースコンディションが悪いためにキャンセルという話はよく聞くのだが、コースコンディションが良過ぎるのも、、また困りものである。実際に今日はかなり暑い。FEDERAL-FLEXアジアクロスカントリーラリー2014が始まって5日間経過したが、今日が一番暑い。じりじりと焼けるような暑さである。その暑さがエントラント、そしてマシンにも容赦なく陽が降り注ぐ。






また、昨日のLEG3、SS3もキャンセルとの発表があった。今年からGPSによる計測を行ない、ショートカットによる不正防止や村内を安全に走るために制限速度を守っているかなど、チェックを行なっている。しかし、国境越えをした段階でシステムに障害が起こり、計測することができなくなってしまった。そのためペナルティの判断ができなくなり、SS3もキャンセルとなってしまった。 昨日のSS3で好成績を出したエントラントや、今日のSS4で挽回を狙うエントラントにとっては残念な話となったが、これも計測や安全面を配慮してのこと。気を取り直して、SS4に挑んだ。
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SS4の前半がキャンセルとなり、コンボイでスタート地点まで移動。SS4は当初188.35kmだったが、PCの前半がキャンセルになったため、SS4は76.36kmとなった。コースの状況だが、雨が降らないためカラカラに乾いた状態。路面の表面は非常に滑りやすい。そして、何より多いのが穴。いたるところに穴が開いていると言っても過言ではないほど。雨の日にクルマが走って轍や穴を作り、天気の日にはそのまま固まる。そのため、決してフラットではない状況である。
このような路面をトップチームは、穴の上をまるで飛び跳ねるように、そして轍に足を取られながらも豪快に走ってくる。もちろん、それ相当の衝撃を受け、マシンにダメージがかかる。


二輪が先に、そして四輪がスタート。しかし四輪の途中になると、ラリーマシンが1台も来ない。アクシデント発生か? と思うその時、我々に連絡が入ったのだった。
>聞けば、その穴を埋めるための道路工事が行われ、トラックが道を塞いでしまっているとのこと。二輪はその脇をすり抜けていくことができるのだが、四輪は無理だった。そのため、四輪は一旦競技を中断。コンボイで移動し、15.62km先から再スタートとなり、60.74kmで計測されることとなった。
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成績だが、二輪は、#117 Touch Thach選手が47分43秒でトップ。2位は48分33秒で#116 Lykheang Chea選手が入り、3位には49分26秒で、#107 池町佳生選手が入った。




四輪は、#11 Muttapon ANGRITTHANON / Somklat / NOICHAD組が32分21秒でトップ。2位は遅れること14秒の32分35秒で、#18 Pornsawan SIRIWATTANAKUL / Pongkasem JITKASEM組。3位は33分52秒で#3 Vorapot BUNCHUAYLUEA組が入った。
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FEDERAL-FLEXアジアクロスカントリーラリー2014は、明日最大の山場であるLEG5/SS5を迎える。総走行距離423.04km、SSは206kmだが、途中PCポイントはなくサービスを受けることができない。スタートしたら、一気にゴールを目指すコースだ。コース内容は、まさにジャングルセクション。途中には40mの川渡りがコマ図に記載されている。そして、いよいよFEDERAL-FLEXアジアクロスカントリーラリー2014はカンボジアの首都、プノンペンに入る。