23回目を迎えた国際ラリー「サン・クロレラ アジアクロスカントリーラリー」がタイ中部の高級リゾート パタヤにて開幕した。今年の競技は8月12日から7日間の日程で行われ、3日目にはカンボジアへ越境、最終日に首都プノンペンを目指すルート。前半戦はパタヤから北西に向かい、プラーチーンブリー、ブリラムを経て小さな国境の町チョンチョムへ向かうが、そこから進路を南にとり、カンボジアへ入国後はアンコールワットを経てカンポントム、カンポンチャムと遺跡の町を繋ぎ、プノンペンに到るルート構成となっている。

今年のコースの総延長は1,900km。このうち定められた時間内で公道を移動するロードセクション（リエゾン）は約1,100km、タイム計測を行い速さを競うスペシャルステージが約800kmとなっている。

この日はヘッドクォーターのある GRAND PALAZZO HOTEL PATATAYA にて午前7時から公式車検が行われ、15時からは最初の公式ブリーフィング。そして18時に全車がホテル前広場を出発し、ウォーキングストリートに集合。20時からセレモニアルスタートが行われた。

四輪はやはりタイ国内のレースで人気が高いイスズ・D-MAXが9台と圧倒的に多く、次いでライバルのトヨタ ハイラックス レボ が5台、スズキジムニーが3台と続いている。今年は日産のピックアップ「ナバラ」や韓国サンヨンの「コランド」など珍しいクルマも参戦しているので、そのあたりも注目していきたいと思う。

そして20時からのセレモニアルスタートはパタヤ恒例のウォーキングストリート。歩行者天国内に特設ステージが設置され、観光客を交えた大観衆の中で華々しく行われた。その様子は、このあと全競技車両の写真を掲載しておくので、ぜひご覧いただきたい。なお、競技区間のある本格的なラリーが始まるのは明日13日(月)から。朝6時半には二輪の選手が先頭を切ってこの GRAND PALAZZO HOTEL PATATAYA からスタートする。ぜひ明日のレポートを楽しみにご覧いただきたい。