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Race Report

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8月13日(火)チュンポン

アップダウンの続く高速ワインディングで
四輪は日本の塙選手が堂々のトップタイム

競技2日目、LEG2は今大会最長の550kmを走るルート。二輪の選手達は朝5時45分にスラータニの街を出発し、SSスタート地点までの約220kmをひた走る。

この日予定されていたSSは約120kmだったが、序盤約36kmがキャンセルとなり、約84kmの戦いとなった。

SSは75kmの地点にあるPC(パッセージコントロール)によって一旦タイム計測が終了し、その直後のサービスエリアで二輪も四輪も軽い整備を受けることができる。

その後84km地点のPCで再びタイム計測が再開し、122km地点でSSのフライング フィニッシュとなる。

ルート前半はプランテーションと村の連続で、一部に舗装道路とコンクリート路が出現する。途中、大きなヤシ農園とドリアン農園があり、後半は川渡りが連続する。ただしここ数日間、タイ南部の天気は大きく崩れておらず、ほぼ全ての川渡りがドライだった。

コースは全体的にアップダウンの多いワインディング路だが、路面は比較的良好で、塙選手のナビゲーター 染宮選手からは「ヨーロッパのWRCのようなコース」とのコメント。アベレージスピードは高く、乗用車系のハイスピードラリーに慣れた選手が上位に名を連ねてきた印象。

日本人勢では北米のデザートレースでカッ飛び続けて来た 塙 郁夫 選手や、アジアパシフィックラリー選手権(APRC)で2度のシリーズチャンピオンに輝いた 田口勝彦 選手らが好タイムをマークしていた。

なお、SS終了後のリエゾンも230kmと長く、選手はもちろん、サービスクルーにとっても疲労の溜まる1日となった。

この日の競技を日本に例えるなら、東京から静岡まで下道で走り、そこからダートの山間林道を約80km経由して、さらに大阪まで走り続けるようなもの。特に、猛暑の中エアコンもなく、走行風の抵抗を体に浴び続ける二輪の選手には、かなりの負荷がかかったことだろう。

二輪は田崎選手が圧倒的な速さで1位!

混迷の “番狂わせオーダー” となったSS1から一転、二輪の2日目は、デイリーリザルトの上位にシングルゼッケンの選手が多く名を連ねてきた。

1位は Husqvarna FE350UAA42 を駆る ♯10 Team JAPAN の 田崎博司 選手(日本)。2時間40秒と2位以下を大幅に引き離すタイムでゴールに飛び込んで来た。初日に30分のペナルティを科されていた田崎選手だったが、これにより総合8位まで躍進した。

2位は ♯3 Team OTOKONAKI の 山田伸一 選手(日本)。総合でも前日の6位から3位に浮上している。

続くデイリー3位は ♯1 Team OTOKONAKI の 砂川保史 選手(日本)。2時間10分13秒の好タイムで前日の2位から総合トップに順位を上げている。

ここで総合2位に浮上してきたのが ♯16 KOVE Malaysia の Muhammad Hazim MOHD HAYAZI 選手。2日目もデイリー4位と安定した速さでゴールしている。

そんな中、90ccと極小の排気量ながら、前日5位と気を吐いた ♯17 Team Super Cub JAPAN Yotsuba motor cycle の 後藤大輝 選手はこの日、トップから1時間40分遅れで14番手でゴール。総合では19台中10番手につけている。

当初は550km近いロングディスタンスのLEG2で、特にリエゾンのターゲットタイムに間に合わない可能性が指摘されていたが、SS後半のキャンセルに伴ってホテルまでのリミットタイムが撤廃され、その裁定も後藤選手への追い風となった。

昨年の鬱憤を晴らすか!? 序盤戦絶好調の塙選手

四輪はこの日、デイリーの上位5チームに 横浜ゴム のアワードが設定されていた。

5番手は ♯112 ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM の Suwat LIMJIRAPINYA(タイ)/ Prakob CHAOTHALE(タイ)組の いすゞ D-MAX。総合でも昨日の8位から5位に浮上した。

Suwat 選手は例年、ラリー序盤に素晴らしい速さを見せつけてくれるが、この速さを維持しながら最終日のゴールまでマシンを導けるかどうかが課題だ。

でも、今年の いすゞ スパン勢 はマシンの仕様が前年までと大幅に違う。これまではノーマルに近いコンベンショナルなサスペンションだったが、今年はトヨタや三菱勢同様、ロングストロークのスプリングとダンパーで武装している。これがラリー後半にかけてどう影響するのか? 注目しておきたいポイントだ。

4番手は ♯142 Weedboom Rayong by Gazzy4x4 の Seri SROIPHLOI(タイ)/ Noppasit SOMMANA(タイ)組の トヨタ ハイラックス 。総合では初日の37番手スタートから22番手、次いで15番手と2日連続で大幅にジャンプアップしてきている。

続くデイリー3番手は ♯107 Team MITSUBISHI RALLIART の 田口勝彦(日本)/ 保井 隆宏(日本)組の 三菱 トライトン。SS1では7位のタイムだったが、ハイスピードラリーとなったこの日、戦闘力の上がったトライトンを存分に振り回し、1時間24分52秒の好タイムでゴールに飛び込んで来た。

総合順位も7位から4位に躍進。この田口選手のスピードに負けず、難コースのナビゲーションを無理なくこなした保井選手の実力も相当なものだ。

2番手は ♯ 106 ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM の Thongchai KLINKATE(タイ)/ Banpoth AMPORNMAHA(タイ)組の いすゞ D-MAX。

SS1もSS2もデイリー2位、総合でも2位と、その走りは安定している。

D-MAXは大柄なハイラックスに比べると明らかに小さく軽く、おそらくトライトンよりも軽い。このようにアップダウンの多いワインディングではコース脇で見ていても分かるほど走りが軽快だ。今年はいすゞが想像以上に速い。中盤戦に向けて要注目の2台だろう。

そしてデイリーのトップタイムを叩き出し、横浜ゴム アワードの最高額賞金をさらっていったのは、♯115 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA の 塙 郁夫(日本)染宮弘和(日本)組。タイヤは 横浜ゴム の ジオランダーM/T G003で、塙 選手が実際に開発に携わった肝いりの製品だ。

他チームからの拍手が多いのは、60歳を越えてなお最前線を走り続ける塙選手への賞賛と、この難コースを1時間21分36秒で駆け抜けるスゴさが分かるのが、他ならぬライバル達だからだろう。

この結果、塙選手は総合でも46台の参戦車両の頂点に立つことになった。ただし、2位 いすゞ D-MAX との差は僅か63秒。明日は序盤から互いに「譲れない」本気モードの戦いが繰り広げられずはずだ。

なお、過去のAXCRで、その頂点に数え切れないほど立ち続けた “チャンピオン” Natthaphon ANGRITTHANON(タイ)選手が ♯114 TOYOTA GAZOO RACING THAILAND の トヨタ ハイラックス で再び参戦しているが、SS1のマシントラブルにより、SS2でも満足に走れていない状況だ。

また、昨年総合2位だった ♯102 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA の Tubagus Adhi MOERINSYAHDI(インドネシア)/ Jatuporn BURAKITPACHAI(タイ)組の トヨタ フォーチュナーもSS1序盤でオイルクーラーを壊してSS2を満足に走れず。 Natthaphon 選手と同じく ペナルティーの加算によって総合で16時間30分と大きく後退してしまっている。

でも実は、この2台のマシンの修理が佳境に入っている。明日からは元気にSSに挑戦できると思うので、中盤以降はこの2人の追い上げにも注目して行きたい。

さて、明日3日目は、ラリーHQの設置された高級リゾートホテル「ザ リージェント チャアム リゾート」から西南の地域で、168kmのSSが行われる。この3日間で最長となるSSでいったいどのようなドラマが起きるのか? 明日のレポートに期待して欲しい。

(写真/高橋 学・芳澤直樹、文/河村 大)


エントラントのコメント

♯66 Rising Sun Racing 渡辺 正人 / 大関 政広 組(WSP)

僕らサイドカー組は、見た感じ楽しそうでワイワイやってるから、多分、村人達が助けてくれるんですよね。「みんなこっちいったぞー!」とか(笑)。意外と助かっています。今のところ、二輪と比べても我々がトップタイムなんですよ!
今日は移動距離が長かったじゃないですか。ハイウェイの舗装の上を高速で走ってたら、やっぱりタイヤが持たなくて。最初のセットは2日で終わっちゃいました。LEG3、LEG4でもう1セットなくなると、残りはさらに減りやすいエンデューロタイヤなんですよね。大丈夫かな…。


♯115 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA 塙 郁夫 選手(トヨタ フォーチュナー)

昨夜から下痢で、人間がダメです。もう今もヘロヘロで全く力が入らない。昨夜食べたカレー、辛すぎます。息子もそうなんですけど、塙一族は辛いの、ダメなんですよ。
でもね、昨日、リアサスの仕様を変えてもらったの。アメリカンデザートレース仕様のデュアルレートからシングルレートに。ここのラリーはシングルレートの方がナチュラルだね。昨日までの味付けはテールハッピーだったんだけど、もう少し落ち着かせてね。それが今日のコースには最高に良くて。
1回、でっかいジャンプしちゃって。コンクリートの沈下橋みたいな凹みのとこで、減速間に合わなくって、ヤバいなってと思ったら、まあ、飛んだよ。4秒くらい飛んでたイメージ(笑)。そのまま頭から落ちて、そっからアクセル踏まないと前転しちゃうからベタ踏み!で、そのまま対岸の坂を駆け上がって、ソメ(染宮選手)とふたりで「ヤッホー! 」って。このクルマ、最高!!

♯107 Team MITSUBISHI RALLIART 田口勝彦 / 保井隆宏組(三菱トライトン)

今日は2箇所、ミスコースで行ったり来たりしてタイムロスしたけど、デイリー4位、総合でも4位になったので、結果は悪くないですね。明日も大きなミスをせずに走っていきたいですね。長丁場ですから、勝負所はまだまだあると思ってますよ!。

Team MITSUBISHI RALLIART 増岡 浩 総監督

今日は淡々と、いい感じですね。ただね、やっぱりみんな、ナビが苦しんでましたね。ロードブックとの距離が合わなかったり。ミスコースを繰り返すよね。そういったタイムロスを最小限に抑えて走ればおのずと結果は見えてくると思います。チームオーダー? それはないですよ。昨年から。選手達には存分に闘ってもらっています。これから中盤戦ですよね。まだまだ何があるかわからないので、我々はしっかりと、できる限りのサポートをして、選手には思い切って走ってもらいたいと思います。

♯101 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA 青木 拓磨 選手(トヨタ フォーチュナー)

今日はいつも通り淡々と。前の車をパンパンと抜いていって、結局5台抜いたかな?今日は一見ハイスピードに見えて、コース内は、すんごいスリーコーションだらけの岩場だったりしたから、T2マシンの脚まわりでは結構大変でしたね。
小さいジャンプとか、昨年までのT1マシンだったら飛んでいけたなっていうところは、ブレーキして丁寧に乗り越えて行く感じで、そこで加減速する分、ちょっとずつT1マシンには離されて行くね。
目標は、トヨタの市販車の速さと耐久性をしっかり証明すること。つまりT2クラスの優勝だよ。今日、前のクルマを抜いたことで、明日は埃の中、前者を追いかけ回す状況が減って、大分視界がクリアになるから、自分のペースで走れるのが嬉しいね。

♯121 Kyushudanji Team Japan 森川金也 / 内田 雅彦(ランドクルーザー80)

今日も精一杯がんばったよ。でも、結果がついてこないんだよね。SSの途中で3、4速がなくなっちゃって、あれ?あれ?って。そこから後はは2、5速だけで走ったよ。やっぱりコーナーでトラクションかけられれないのがね…ちょっと辛いかな。それ以外はね、今年のハチマルはいいよ! サスペンションのセッティングも良くなったし。全体的にすごくコントロールしやすい。今ね、ミッションをメカニックの子たちが頑張ってくれてるんで、治ってくれればいいなと。治らなくても最悪、1、3、5速だけでも走れないことはないので、必ず完走したいね!

♯123 THE SRS-OSAKA WELPORT RALLY TEAM 飯島祐一 / 佐藤恭平 / 青木孝次(トヨタ ランドクルーザー300)

今日は前半30キロくらいまではね、かなりいいペースで走れていたんですよ。でもギャップがあった時に、ちょっとドンってやってちゃって、ラジエーターのホースが抜けてしまいました。昨年、スチールバンパーでガッツリ前をガードしてて、重いので今年はやめたんだけど、ちょっと無改造にこだわり過ぎたかな。アンダーガードはやっぱりしっかりしたのを付けておかないとだね。ラジエターは応急処置したけど、どうしてもオーバーヒット気味になるので、時速40キロくらいで1時間かけてSSを走り切ったよ。このままノンペナルティーで完走することを目標に頑張ります!

♯127 FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES 川畑 真人 / デイチャポン トオイチャロン(トヨタ ランドクルーザー150 プラド)チーム関係者

今日はショックのシャフトが折れてしまって、そのあとはゆっくり走るしかありませんでした。ナビゲーターがすごくしょげていたのですが、幸いペナルティはもらわなかったので、明日に備えて今、メカニックが交換作業しています。ナビゲーションの精度はどんどん上がってきていますし、川畑選手もヤル気なので、ダンパーさえ普通に働くようになれば、後半戦はドリフトコンビで追い上げて行きますよ!

♯135 WÜRTH Power135 TRD HILUX 新田正直 / 里中謙太(トヨタ ハイラックス)

今日はすごい順調で、いい感じで進んでたんですけど、途中でちょっとメカニカルトラブルが起きて全然吹けなくなっちゃって。その症状がどんどん悪くなっちゃって。でもリエゾンのターゲットタイムがなくなっていたことが僕らに味方してくれましたね。だって帰りはカブの人にも抜かれちゃいましたから。全体的にはちょっと順位を上げることができましたし、ホテルにも無事帰ってこれてよかったです。とにかくタイヤはがっつり止まるし、曲がってくれるし、すごい安心感です。車の加速姿勢もよくって、逆にゆっくり走ると車がちゃんと言うことを聞かなくなる感じ。去年よりちょっとスピードを上げていかないと上手く走らせられないんですよ。そういったことも全部楽しくってて、こんな車乗れるなんて、本当に幸せです!

♯144 CUSCO RACING 柳澤宏至 / 加勢直毅(三菱 トライトン)

僕らは最初のクロスカントリーラリーですから、コマ図もひとつひとつ全部隈無く見ていかないとダメじゃないですか。今日もそうやって追っていったのですが、森林エリアでミスコースしてしまって、やっとの思いで帰ってきました。車は全然問題ないんですけど…問題はとにかくミスコースですよね。車でちょっとタイムを稼いだとしても、ミスコース一発でリードタイムが溶けて行っちゃう。この2日間を終えて、正直、僕らの知っているスピードラリーとは全前違うんだなあと。でも、明日からも頑張ります!

Moto

200km以上走って山の中、迷宮を抜けてまた200km超の移動……

アジアンラリーのMoto(二輪)クラスに参戦するために選ばれる車両は、だいたい排気量250~450ccクラスがメインで、上は700~800ccクラスといったところ。今年はそこへ、中国製の新興ブランド「KOVE」(排気量450ccクラス・単気筒エンジン)を駆る初参戦の若者(25歳・マレーシア)が元気な走りを見せ、その一方で、ホンダ「スーパーカブ90」(もちろん改)でやってきた2名の日本人と、これまでの「CRF250L」から「CT125・ハンターカブ」に乗り換えて参戦する1名の日本人が淡々と走り続けている(もちろん無事ではないが、その日のうちに帰着しているという意味)。

大会2日目(Leg.2)は、期間中では移動距離が最長となる500km超の長丁場で、その中間にある70km超のSS区間を経て次の宿泊地へと向かう。

確かにタイ王国中の人々の生活の足となっているスーパーカブのようなバイクは、正直どこでも走れてしまうが、競技としてはいかがなものか。スタートからSS区間の入口、そして出口、宿泊地到着まで、すべてターゲットタイム(最大何時間まで)が定められている。

結果はご想像の通り、最高90km/hのスピードが出せるとしても、単純に距離を考えれば体力的にかなりハードなもの。それでもこの日、SSまでの長い距離を移動し、走破した一人は、その先にあるサービスエリア(サポートメンバーからサービスを受けることができる場所)でグッタリ。聞けば、移動距離は「行くしかないです」と気合で押し通したものの、転倒とパンク、故障もあってお疲れの様子。無事に次の宿泊地へ走ってこられたのは、よほどの体力と気力が成せるワザ。そのあたりは覚悟の上でやってきたことがうかがえる。

ちなみにもう一人のスーパーカブはDNS(出走せず)という結果でこの日を終えた。実際はスタートしたものの、迷宮にハマってルートを離脱、次の宿泊地までのツーリングに切り替えた。

さておき、これだけの移動距離なのでスタートの朝も早い。最初のスタートはMotoクラスから、午前5時45分なので、Motoをメインに撮影する我々メディア(スチール撮影班)は先にホテルを出発し、現地ドライバーのクルマに乗って3時間かけてSS区間へ移動、撮影ポイントを探し、最初のライダーがやってくるのを待つ。

そしてこの日も、待てど暮らせど誰も来ない……初日同様、最大のネックはコマ図の解読だったらしい。各々に話を聞いて回ったが、ルートを間違っても復帰して前へ進める人と、そうでない人がいる。その違いは何なのか、それ以前にコマ図通りに進める人がいたのか……あまり追求しないこととする。

話は飛んで、コロナ過の影響による大会キャンセルから復活の年、久しぶりに訪れたタイで気が付いたことがある。それはそこら中で見かけた「犬」の姿が、すっかり消えてしまったことだった(あくまでも個人の印象)。野放し状態の犬たちがそこかしこでのんびりと寝そべっていたあの光景が無くなっていた。

しかし今回、撮影ポイントを探して山の中を歩いていると、ばったり犬たちと出くわして散々吠えられた。また、ぽつりぽつりと点在する民家の前を通るたびに、その家族を守っているのであろう番犬たちに激しく吠えられた。そして彼らの首に、鎖やロープはない。

「あー、アジアンラリーだなぁ」と、牙剥き出しのワンコたちに怯えながらも嬉しくなっている自分に気が付く。

犬たちには必ず帰る家があり、しかしそれは日本の飼い犬とはまったく異なる。山中で犬に出会うと、その遠く後ろの方に人間の姿がある。ロープにつないだりはしないが、完全に放っているわけでもない。

その距離感というか関係性に、どこか惹かれているのかもしれない。まあ、嚙まれてしまってはひとたまりもないのだが……。

(写真・文/田中善介)

Provisional Result SS2
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MOTO, SIDECAR
Provisional Result SS1+SS2
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