Event Logo

Race Report

  • Before the Race
  • DAY 0
  • LEG1
  • LEG2
  • LEG3
  • LEG4
  • LEG5
  • LEG6
LEG6
LEG6
LEG6
LEG6
LEG6
LEG6
8月17日(土)カンチャナブリ

四輪はTOYOTA GAZOO RACING THAILANDのハイラックスが参戦7度目にして悲願の初優勝! 勝利の栄冠は♯105 Mana PORNSIRICHERD / Kittisak KLINCHAN 組(タイ)の手に!
二輪もKTM 250EXC-TPIで参戦したTeam OTOKONAKIの松本典久選手(日本)が12年目の挑戦で初優勝!

8月17日に最終日を迎えた第29回アジアクロスカントリーラリー。四輪は TOYOTA GAZOO RACING THAILAND から トヨタ ハイラックス レボ で出場していた ♯105 Mana PORNSIRICHERD(タイ)/ Kittisak KLINCHAN(タイ)組が総合優勝を飾った。

Mana/Kittisak組は初日トップに立った後2日目のミスコースで大きく後退したが、3日目にデイリー3位、4日目には再びトップタイムを叩き出し、5日目にはそれまで首位を走っていた Team MITSUBISHI RALLIART の Chayapon YOTHA(タイ)/ Peerapong SOMBUTWONG(タイ)組の三菱 トライトンがエンジントラブルで首位争いから脱落。そのまま総合トップに立つと、最終日もソツのない走りで初優勝の栄冠を手に入れた。

二輪は日替わりでトップが変わる乱戦の中、終盤5日目に♯2 松本典久選手が後続を大きく引き離すタイムでゴール。44分近いリードで最終日に望み、ほぼ全てのライダーにペナルティーを科される中、唯ひとりノンペナルティの爆速タイムでゴール。2位以下に3時間以上の大差をつける総合タイムで優勝を飾った。

なお、チームアワードは終盤戦にかけて尻上がりに順位を上げ、総合2位、3位を獲得した ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAMが優勝。2位に塙 郁夫選手、青木拓磨選手を擁する TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA、3位に TOYOTA GAZOO RACING THAILAND となっている。

気力と体力の限界を超えた松本選手の粘り強い走り

ラリーは最終日を迎えた。

SSはカンチャナブリの北東すぐ近くで行われた。リエゾンは59.99km。SSは86.73km。移動距離は少なめだ。でも距離が短いからといって油断は禁物だ。最終日だろうとお構いなく、これまで幾度も “大どんでん返し” があったからだ。それをベテランの選手達は知っている。

そして実際、その通りになった。先にスタートした二輪の選手がゴールに来ないのだ。正確に言うと、トップスタートでそのまま一番手でゴールした ♯2 松本典久 選手 意外、誰もフィニッシュラインに辿り付けない状態が延々続いた。

この日も大勢の選手がミスコースを繰り返し、SSの中をさまよい続けたのだ。結果、3時間のMAXタイム内にゴールできた2輪選手は 松本選手 ただひとり、という凄まじい結果になった。

ただその激しさゆえに、トップ以外全ての選手にほぼ等しくペナルティが科されたため、総合順位は前日からほとんど変わらず、2輪のリザルトでは “どんでん返し” が起きることはなかった。

総合優勝はもちろん KTM 250EXC-TPIを駆る ♯2 Team OTOKONAKI の 松本典久 選手。排気量250cc以下の M1 クラスでもクラス優勝を飾った。

松本選手は初日が3位、2日目以降も総合4位、3位とコンスタントに上位を走り続け、4日目には前を走る ♯3 山田伸一 選手 に4分差まで肉薄。5日目に大量リードを奪って総合トップに立つと、最終日は唯一、ノンペナルティーで完走し、2位以下に圧倒的なタイム差をつけて念願の初優勝を勝ち取った。

初参戦から苦節12年。フィニッシュラインでは盛大な拍手が沸き起こり、ヘルメットを脱いで最初に見せた安堵の表情がすぐ、喜びの表情へと変わっていた。

今大会は多くの選手がミスコースに悩まされたが、そんな中でもゴールへの執念を燃やし続け、また “2輪の競技始まって以来 随一の難所” と言われた SS4のガレ場をも自力で登り切り、体力・気力共に限界まで試された今大会の勝者と呼ぶにふさわしい粘り強さが印象的だった。

“継続は力なり” 大きく実ったトヨタの競技活動

2輪の松本選手に続いてゴールに現れたのは2輪から1時間遅れてスタートした四輪のマシンだ。

四輪はコドライバーがナビゲーションに専念できるため、ルートマップが難しい日でも二輪選手よりは上手く対応できることが多いが、それでもこの日のナビゲーションは難しかった。

そんな中、誰よりも速くフィニッシュラインに飛び込んで来たのは いすゞ D-MAX を駆る ♯112 Suwat 選手。続く2番手も D-MAXの ♯106 Thongchai 選手、3番手もやはりD-MAXの ♯108 Ditsapong 選手と ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM のマシンが次々に最後のタイムコントロールにやって来る。

そのフィニッシュラインの奥で、総出で待ち構える各チームのサービススタッフ達に、もう、敵も味方もない。ラグビーのノーサイドよろしく、走り終えた選手達に惜しみない拍手が送られるのだ。

だが、♯105 Mana 選手の優勝を期待して、大挙してゴールに集まっていた TOYOTA GAZOO RACING THAILAND のスタッフの顔に少しずつ不安の色が見え始めた。

総合2位だった ♯112 Suwat 選手がゴールしてから10分を経てもMana 選手が現れない…。スタート前のタイム差は13分31秒あったが、そのアドバンテージも残り僅か。ひょっとして最後の最後でまた大番狂わせが起きるのか…。

いすゞチームもにわかに色めきたち、その他の関係者もメディアも、誰もがその “まさか” を予感し、ソワソワし始めたまさにその時、前走車が舞上げた埃の向こうから、黒いハイラックスが現れた。

「Manaが来た!」 誰かが叫び声にも似た声を上げた。

ゴール奥で待ち構えていた TOYOTA GAZOO RACING THAILAND のスタッフ達から大きな大きな歓声が沸き起こる。マシンがピットに戻ったあとも、歓喜、歓声、拍手、拍手の嵐である。長かった。初優勝までが本当に長かった。

TOYOTA GAZOO RACING THAILAND のAXCR参戦は2016年に遡る。当時は日本の TRD が主体となり、アメリカンデザートレースで鍛え上げられた塙選手のサスペンション技術を導入して競技用マシンを製作し、ドライバーも2度の優勝経験を誇る日本の新堀忠光選手を起用、現地のサービス体制も含め、基本となる部分のほとんどを日本人が賄っていた。

成績も良く、参戦初年度から連続して総合2位を獲得し、誰もがトヨタの優勝は時間の問題と思っていた。だが、元々タイを母体としていたチームはある年に大きな決断を下した。体勢を「オール タイランド」に変更、タイ生産のトヨタ ハイラックス にタイ人ドライバーとコドライバーを組み合わせ、サービス体勢も含めチーム運営の全てをタイ人が行う。つまり、タイ人の、タイ人による、タイ人のための挑戦に目的を切り替えたのだ。

こうした体制の変化もあって、その後はやや足踏みする時代が続いた。王者いすゞ のD-MAXになかなか勝つことができない。そればかりではない。2022年には初参戦の Team MITSUBISHI RALLIART に勝利を簡単に奪われ、チームと関係者に激震が走った。

そんな過去があっただけに、今回の初優勝は “格別の喜び” だったに違いない。表彰式が行われたディナーパーティでも、TOYOTA GAZOO RACING の名がアナウンスされる度に大歓声が上がり、大きく “GR” と文字が入ったポロシャツを着た関係者が興奮さめやらぬ調子で8年間熟成された勝利の美酒に酔いしれていた。

その姿を、クロスカントリーラリーに関わる様々な関係者が目を細めて眺めていた。そして惜しみない賛辞を送っていた。

トヨタは8年間、諦めることなく参戦し続け、そこで開発・熟成された技術や改造パーツを、競技用/一般用に関わらず市場に還元し、ハイラックスによるオフロードレースの醍醐味とそのカスタマイズ手法を、広く一般に広げていたからだ。

今日、アジア世界のクロスカントリー競技会でハイラックスによるプライベートチームの挑戦が増えているのは、ひとえに、彼らトップチームの活躍と、ラリー参戦の夢を身近にするカスタマイズ技術やパーツの一般化にあったと言っていい。少々大げさに聞こえるかも知れないが、日本のTRDの挑戦に端を発した市販ハイラックスの競技挑戦が、アジアのモータースポーツの “文化” を底上げし、競技の裾野を広げる役割を果たしていたのだ。

誤解を恐れずに言えば、トヨタ・ハイラックスはその頑丈な作り故に継続的な参戦には素晴らしく魅力的なクルマだが、アジアの狭いコースで1分1秒を争う戦いを征するにはそれなりに技術が必要となる。現場に来れば一目瞭然だが、ハイラックスはライバルより大きく、そして重く、ルートマップが細かく刻まれ、加減速の多いルートでライバルを圧倒するのが難しい。反対に、直線が続くハイスピードのルートではそのエンジン性能と相まって無敵とも言える強さを見せるのだが、ミスコースの際にUターンしようにも、その大きさから、やや場所を選ぶきらいがある。

でも、この、大きくタフな姿こそが、“世界のハイラックス” たる所以だ。あらゆる過酷なラフロードでこき使われ、過積載の荷物を馬車馬のように運び、人々の生活を支え続ける世界戦略車に、トヨタは愚直なまでに頑丈で壊れない基本性能を与えたからだ。

そのクルマが、快適性を軸に車体剛性や乗り味を煮詰めた新世代のハンドリングマシン、新型トライトンをこれでもかと言わんばかりにチューンした三菱の “本気” マシンに信頼性で勝り、軽量で加減速が鋭く、今回のようなコースでは滅法強い いすゞ D-MAX 勢を抑えて優勝したのだ。この勝利は、彼らトヨタ勢の “不断の努力の 結晶” と言っていい。

日本のTeam OTOKONAKIが1-2フィニッシュ!

2輪の総合2位は Husqvarna FE450 で参戦した ♯3 Team OTOKONAKI の 山田伸一 選手。山田選手は「これまでの参戦経験で最も厳しかった」4日目のガレ場登りも限界突破の走りで首位をキープしていたが、5日目のミスコースでタイムを大きくロス。最終日の87kmで首位奪還を期すも叶わず、全行程を終了した。なお、排気量251cc ~ 700ccのM2クラスでは2位以下を大幅に引き離すタイムで優勝している。

総合3位は Honda CRF250 RALLY を駆る ♯5 PASAMAN SATU RALLY TEAM の Mufti Muis KARIM選手(インドネシア)でM1クラスでは2位。

総合4位は KTM 350EXCFを駆る ♯11 Indonesia Cross Country Teamの Rudy POA 選手(インドネシア)でM2クラス2位の成績。

総合5位は Honda CRF250 RALLY を駆る ♯9 PASAMAN SATU RALLY TEAM の Habib FADHLURROHMAN 選手(インドネシア)でM1クラス3位。

総合6位には Husqvarna FE350を駆る ♯6 Team JAPAN の 勝俣 豪 選手が入った。M2クラスでは3位である。

なお、誰もが目を疑った Super Cub90 で走り続け、各国のライバル選手達から大きな声援を受けていた ♯17 Team Super Cub JAPAN Yotsuba motor の 後藤大輝 選手は総合7位で競技を終えている。一見して、「カブでゆっくり走るのも悪くないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思うが、これは後藤選手の卓越したライディング技術と並外れた体力、そして何よりも並外れた忍耐力があってこそ成し遂げられたクレイジーな結果だ。間近で見ていた人で「私もカブでトライしたい!」と思った人は恐らく1人もいなかったことだろう。


後半戦はいすゞD-MAX勢が躍進!

4輪の総合2位は♯112 ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM の Suwat LIMJIRAPINYA (タイ)/ Prakob CHAOTHALE(タイ)組の いすゞ D-MAX。Suwat 選手は今大会、一発の速さにマシンをゴールまで運び切る安定感が加わるようになり、後半戦首位を走っていた トライトンの Chayapon 選手やハイラックスの Mana 選手に大きなプレッシャーをかけ続けていた。今後楽しみな若手のひとりだ。

総合3位も ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM の D-MAX。♯106 の Thongchai KLINKATE(タイ)/ Banpoth AMPORNMAHA(タイ)組だ。Thongchai選手はSS6もデイリー2位とT2D(A)クラスながら最後まで上位に食い込む素晴らしい走りを披露していた。

総合4位は ♯115 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA の 塙 郁夫 / 染宮弘和 組の トヨタ フォーチュナー。今大会も2日目と3日目にトップ賞を獲るなど、要所要所で大きな存在感を見せるジャパニーズ レジェンド “ハナワ” の名は認知度も高く、表彰式の紹介でも大きな拍手が起こる。そして塙選手自信が改造したフォーチュナーが今年7年目を迎える古いマシンであることを知ると、皆一様に驚いた表情を見せる。

そして総合5位に入ったのが ♯107 Team MITSUBISHI RALLIART の 田口勝彦 / 保井隆宏 組の 三菱 トライトンだ。田口選手と保井選手はAXCR特有の細かく距離が刻まれたルートマップに苦しみながらも、昨年初参戦時から総合順位をキッチリ上げるステディな活躍ぶり。常に安定してマシンをゴールに運ぶ2人のコンビネーションも上々、マシンの調子も上々とのことで、また来年に期待できる成績だ。

総合6位は ♯124 Mamba racing shock の Olan SORNSIRIRAT(タイ)/ Somkiat NOYCHAT(タイ)組。T2D(A)クラスでも2位に入賞している。

なお、昨年総合優勝した ♯101 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA の 青木拓磨 / Ittipon SIMARAKS (タイ) /Songwut DANPHIPHATTRAKOON(タイ)組は、今年、トヨタ フォーチュナーの速さと堅牢性を証明すべく、市販車無改造のT2D(A)クラスでクラス優勝を狙っていたが、幾つかのトラブルに見舞われ、クラス3位でラリーを終えている。


誰もが笑顔! 完走メダルの授与式!

そして15時。全てのラリーマシンがクウェー川河畔のスカイウォーク・アベニューに集まった。完走の証となるフィニッシャーメダルの授与式が行われたのだ。暫定結果に基づき、カーナンバーとチーム名、そして選手の名が呼ばれると、競技車両が1台ずつフィニッシュゲートをくぐってくる。

ここでは誰もが勝者だ。マシンの調子が悪く、あるいは整備が追いつかず、翌日のSSでスタートを切るのが精一杯だったマシンもあっただろう。SSのゴールを跨ぐことなく一直線にホテルのピットに帰った日もあったかも知れない。

でも、その日のリエゾンを走り、SSスタートを切ってホテルまで自力で戻れた車は、ペナルティタイムの加算は我慢せねばならないが、完走扱いになる。何があっても諦めず、ゴールまでの線を繋ぎ続けたからこそ、今そこに立てる権利が与えられる。だから皆、全てのチームスタッフと共に記念撮影に興じるのだ。

その写真を見れば、誰が主役だったのかひと目で理解できる。マシンも選手も小さく埋もれる中、溢れんばかりに広がる笑顔の数々。競技中はクルマ同士の戦いに見えたがその実、それを支える大勢のスタッフ達の「人間力のぶつかり合い」だったのだ。

全ての準備、全ての整備、全ての走りはこの日のために。この瞬間のために彼らは戦って来た。ほほを赤らめ、高揚した表情で、繰り返し拳を突き出すチームスタッフ達。この感動が、心の震えが、来年への原動力へ変わって行く。麻薬にも似たその感覚が、多くの人々を再び戦いの地に誘い続ける。これがラリー。これがAXCRの魅力なのだ。

そして50回以上繰り返される「最高の記念写真」をファインダーで捉えるべく、灼熱のアスファルトの上で大粒の汗をかきながらシャッターを押し続けるカメラマン達。あまりの暑さに足の裏が焼け、飲み水も尽き、時折気が遠くなりそうになりながら、我々取材班も「ひと夏の終わり」を感じていた。


勝者の笑顔! 最後のディナーパーティ!

19時からはホテルの大広間でディナーパーティーが開かれた。テーブル数、座席数共に過去最大規模である。民族衣装を着た踊り子達がステージに現れると、美しく色合いを変える大型モニターの前で優雅に踊り始め、表彰式に彩りを加えていた。

最初に行われたのはウルト(ドイツの部品メーカー)やベリック(イタリアのバイクウェアブランド)のスペシャルアワードの発表だ。壇上に呼ばれた選手に工具セットやバイクウェアが贈られ、拍手が送られていた。

その後、青木拓磨選手(日本)からカンチャナブリの病院に向けた車椅子の贈呈式が終わると台上にプレゼンターが現れ、二輪の総合順位から表彰が行われた。

ひとりひとり名前を呼ばれ、壇上に上がり、トロフィーや賞金を受け取り、嬉しそうに記念写真に収まるエントラント達。アワードの種類と順位は下記一覧表をご覧いただくとして、二輪四輪共にクラス別の戦いで幾つか印象的な受賞があったので、ご紹介しておこう。

まずは二輪のM1クラスで ホンダのスーパーカブで参戦し、4位に入賞した #17 Team Super Cub JAPAN Yotsuba motor cycle の 後藤大輝 選手(日本)の活躍だ。スピードに劣るカブがこの順位を得たことで、AXCRではスピードだけが勝利の絶対条件ではないことが改めて浮き彫りにされたように思う。後藤選手は意図して速度を下げたわけではないと思うが、時には低い速度で余裕を持って景色とマップを確認する走りが意外に近道であることも、この結果は読み取れるように思える。

そしてもう1台、四輪のT1Gクラスの優勝をもぎ取った #127 FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES の 川畑真人(日本) / Daychapon TOYINGCHAROEN (THA)組の活躍をお伝えしたい。

AXCR2度目の出場となる川畑選手は今回、相棒に同じドリフトレーサーの Daychapon 選手を選んで挑戦したが、ナビゲーションは初めて。そんな Daychapon 選手のために、レース序盤は徹底してナビゲーション優先の走りに徹していたという。

そして出走前に発覚したサスペンショントラブルにより、競技マシンとしてまともに走れない状態で初日から20位、40位、33位、23位と下位でゴールしていたが、暫定的な対策が成されたLEG5以降、15位、13位と尻上がりにタイムを縮め、最後は総合16位、T1Gクラス優勝という栄冠をもぎ取ってみせた。表彰式では Daychapon選手の手を取り、その手を高々と掲げながら満面の笑顔で壇上に登る川畑選手の姿がとても印象的だった。

中盤まで続くトラブルの中、気持ちを切らせることなくゴールまでクルマを運んだ2人の執念が導いた勝利と言っていい。この活躍に、日本から駆けつけていた俳優の哀川翔監督も惜しみない拍手を贈っていた。

そのほか、表彰式では微笑ましい姿も見られた。ジムニークラスで優勝した #126 Garage Monchi & Yanagawa Iron works JAPIND の 竹野悟史 選手と 柳川直之 選手が、挑戦10年目にして初めて家族を招待したのだ。そして同じく ♯121 Kyushudanji Team Japan の 森川金也選手も、十数年来の挑戦で初めて妻と娘を招待していた。

競技の中盤で竹野選手は「今年はなんとしてもゴールまでクルマを運ばんと。いつもより緊張しますよ」と笑っていたが、埃舞う灼熱のコースで真剣に戦う父親達の背中を、妻や息子、娘達はどう見守り、ゴールで迎えていたのだろう?

表彰式では大勢のオーディエンスを前に、子供達は誇らしげに父親のトロフィーを掲げてみせてくれたが、その笑顔が彼らの気持ちを雄弁に物語っていた。モータースポーツの一番華やかな瞬間を家族と共有した彼らの姿はきっと、多くの人の心に残ったに違いない。

なお、ジムニークラス3位となった ♯136 Asian Rally team の Roslyn SHEN (台湾)/ Nada SIMARAKS (タイ)組も表彰を受けたが、コドライバーの ナダ選手は 青木拓磨選手のナビ Ittipon SIMARAKS選手の大切な娘さんだ。AXCRでも2世選手が第一戦で活躍する、そんな時代になってきた。

表彰式の最後を飾ったのは四輪のチームアワードだ。この賞は登録された複数台の車両のうち、上位2台の合計タイムで競われるが、見事優勝したのは ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM 。2位は TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA だった。いすゞ スパン勢の D-MAX はトップを行くハイラックス を3分47秒差まで追い詰めて総合2位と3位を獲得し、4位のフォーチュナーには20分差をつけていたため、文句なし断トツの受賞となった。


さて。2024年のAXCR もこれにて閉幕する。来年は記念すべき30回目の大会となるため、タイからベトナムへ国境を2度通過する意欲的なルートが予定され、競技日程も総走行距離も例年より長くなることが予想されている。近年のエントラント数の増加やサービスカー、メディアカーの増加を考え合わせると、AXCR最大の規模を誇る超大型のイベントとなる可能性が高い。

私は過去に、同じ主催者がタイからベトナムに向けて行った冒険旅行の経験者だが、陸路で国境を越える度に、景色も風の匂いも人の営みすらも順々に変わり行くエキゾチックな旅の思い出は、一生忘れることはできない。

そんな、アジアクロスカントリーラリーの神髄ともいえる大会が皆さんを待っている。3国に跨がる過酷なラリーともなれば、フィニッシャーメダルの価値もまた、例年より大きなものとなるに違いない。果たしてどのようなルートになるのか? そしてこの記念すべきラリーでポディウムの頂点に立つのは誰なのか? 興味は尽きることなく沸いてくるが、詳細は2025年初頭、ここで発表する予定なので、続報をお待ちいただきたい。


MOTO 総合
優勝
#2
Team OTOKONAKI
松本 典久 (JPN)
Honda CRF250 RALLY
2位
#3
Team OTOKONAKI
山田 伸一 (JPN)
Husqvarna FE450
3位
#5
PASAMAN SATU RALLY TEAM
Mufti Muis KARIM (IDN)
Honda CRF250 RALLY
4位
#11
Indonesia Cross Country Rally Team
Rudy POA (IDN)
KTM 350 EXCF
5位
#9
PASAMAN SATU RALLY TEAM
Habib FADHLURROHMAN (IDN)
Honda CRF250 RALLY
6位
#6
Team JAPANM
勝俣 豪 (JPN)
Husqvarna FE350
7位
#17
Team Super Cub JAPAN Yotsuba motor cycle
後藤 大輝 (JPN)
Honda Super Cub90
8位
#15
Indonesia Cross Country Rally Team
Irma FERDIANA (IDN)
KTM 250EXCF
9位
#7
ORANGE FACTORY / BERIK
小野 拓哉 (JPN)
KTM 250excf 6days
10位
#14
Singapore Hyenas
Choon Yen CHOEY (SGP)
Honda CRF300L
MOTO M1クラス
優勝
#2
Team OTOKONAKI
松本 典久 (JPN)
Honda CRF250 RALLY
2位
#5
PASAMAN SATU RALLY TEAM
Mufti Muis KARIM (IDN)
Honda CRF250 RALLY
3位
#9
PASAMAN SATU RALLY TEAM
Habib FADHLURROHMAN (IDN)
Honda CRF250 RALLY
4位
#17
Team Super Cub JAPAN Yotsuba motor cycle
後藤 大輝 (JPN)
Honda Super Cub90
5位
#15
Indonesia Cross Country Rally Team
Irma FERDIANA (IDN)
KTM 250EXCF
MOTO M2クラス
優勝
#3
Team OTOKONAKI
山田 伸一 (JPN)
Husqvarna FE450
2位
#11
Indonesia Cross Country Rally Team
Rudy POA (IDN)
KTM 350 EXCF
3位
#6
Team JAPAN
勝俣 豪 (JPN)
Husqvarna FE350
4位
#14
Singapore Hyenas
Choon Yen CHOEY (SGP)
Honda CRF300L
5位
#18
Singapore Hyenas
Meng Yam PANG (SGP)
Husqvarna TE300i
MOTO チーム賞
優勝
Team Super Cub JAPAN
#17/#19
MOTO レディース賞
優勝
#15
Indonesia Cross Country Rally Team
Irma FERDIANA (IDN)
KTM 250EXCF

SIDECAR 総合
優勝
#66
Rising Sun Racing
渡辺 正人 (JPN)
大関 政広 (JPN)
Wsp WSP

AUTO 総合
優勝
#105
TOYOTA GAZOO RACING THAILAND
Mana PORNSIRICHERD (THA)
Kittisak KLINCHAN (THA)
Toyota HILUX Revo
2位
#112
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Suwat LIMJIRAPINYA (THA)
Prakob CHAOTHALE (THA)
Isuzu D-MAX
3位
#106
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Thongchai KLINKATE (THA)
Banpoth AMPORNMAHA (THA)
Isuzu D-MAX
4位
#115
TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA
塙 郁夫 (JPN)
染宮 弘和 (JPN)
Toyota FORTUNER
5位
#107
Team MITSUBISHI RALLIART
田口 勝彦 (JPN)
保井 隆宏 (JPN)
Mitsubishi TRITON
6位
#124
Mamba racing shock
Olan SORNSIRIRAT (THA)
Somkiat NOYCHAT (THA)
Isuzu D-MAX
7位
#101
TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA
青木 拓磨 (JPN)
Ittipon SIMARAKS (THA)
Songwut DANPHIPHATTRAKOON (THA)
Toyota FORTUNER
8位
#131
FEELIQ INNOVATION MOTORSPORT
Wutthichai SORNDAENG (THA)
Charin HARNSUNGNOEN (THA)
Ford RAPTOR
9位
#111
TOYOTA GAZOO RACING THAILAND
Jaras JAENGKAMOLKULCHAI (THA)
Sinoppong TRAIRAT (THA)
Toyota HILUX Revo
10位
#140
FAST FORWARD SPORT
Arunpong SRIRIT (THA)
Keerati NOIJARD (THA)
Toyota HILUX Revo
11位
#132
PROFENDER ISUZU SUPHAN
Wutipun CHAWASIN (THA)
Krit SIRAKULWANIT (THA)
Isuzu D-MAX
12位
#108
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Ditsapong MANEEIN (THA)
Atikij SRIMONGKHOL (THA)
Isuzu D-MAX
AUTO T1Dクラス
優勝
#105
TOYOTA GAZOO RACING THAILAND
Mana PORNSIRICHERD (THA)
Kittisak KLINCHAN (THA)
Toyota HILUX Revo
2位
#112
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Suwat LIMJIRAPINYA (THA)
Prakob CHAOTHALE (THA)
Isuzu D-MAX
3位
#115
TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA
塙 郁夫 (JPN)
染宮 弘和 (JPN)
Toyota FORTUNER
4位
#107
Team MITSUBISHI RALLIART
田口 勝彦 (JPN)
保井 隆宏 (JPN)
Mitsubishi TRITON
5位
#140
FAST FORWARD SPORT
Arunpong SRIRIT (THA)
Keerati NOIJARD (THA)
Toyota HILUX Revo
6位
#132
PROFENDER ISUZU SUPHAN
Wutipun CHAWASIN (THA)
Krit SIRAKULWANIT (THA)
Isuzu D-MAX
7位
#108
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Ditsapong MANEEIN (THA)
(THA) Atikij SRIMONGKHOL
Isuzu D-MAX
8位
#144
CUSCO RACING
柳澤 宏至 (JPN)
加勢 直毅 (JPN)
Mitsubishi TRITON
9位
#142
Weedboom Rayong by Gazzy4x4
Seri SROIPHLOI (THA)
Noppasit SOMMANA (THA)
Toyota HILUX Revo
10位
#139
THE SRS-OSAKA WELPORT RALLY TEAM
石田 政晃 (JPN)
鈴木 一也 (JPN)
Isuzu D-MAX
AUTO T2A-Dクラス
優勝
#106
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
Thongchai KLINKATE (THA)
Banpoth AMPORNMAHA (THA)
Isuzu D-MAX
2位
#124
Mamba racing shock
Olan SORNSIRIRAT (THA)
Somkiat NOYCHAT (THA)
Isuzu D-MAX
3位
#101
TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA
青木 拓磨 (JPN)
Ittipon SIMARAKS (THA)
Songwut DANPHIPHATTRAKOON (THA)
Toyota FORTUNER
4位
#131
FEELIQ INNOVATION MOTORSPORT
Wutthichai SORNDAENG (THA)
Charin HARNSUNGNOEN (THA)
Ford RAPTOR
AUTO T1Gクラス
優勝
#127
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES
川畑 真人 (JPN)
Daychapon TOYINGCHAROEN (THA)
Toyota LAND CRUISER PRADO
2位
#126
Garage Monchi & Yanagawa Iron works JAPIND
竹野 悟史 (JPN)
柳川 直之 (JPN)
Suzuki JIMNY SIERRA
3位
#147
GauDo Racing
Tai HUYNH VAN (VNM)
Anh VO TUAN (VNM)
Toyota TACOMA
4位
#122
Jejelogy GHP
Julian JOHAN (IDN)
Chupong CHAIWAN (THA)
Recky RESANTO (IDN)
Toyota Land Cruiser 200
5位
#116
Indonesia Cross Country Rally Team
Memen HARIANTO (IDN)
Chonlanat PHOPIPAD (THA)
Toyota HILUX Revo
AUTO T1Eクラス
優勝
#141
i TAIWAN Rally team
Ho Huang CHEN(TWN)
Jung Chu HUNG(TWN)
LUXGEN n7(2WD)
AUTO チーム賞
優勝
ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM
#112/#106/#108
2位
TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA
#115/#101/#102
3位
TOYOTA GAZOO RACING THAILAND
#105/#111/#114
4位
Viet Nam Rally
#147/#128
JIMNY賞
優勝
#126
Garage Monchi & Yanagawa Iron works JAPIND
竹野 悟史 (JPN)
柳川 直之 (JPN)
Suzuki JIMNY SIERRA
2位
#129
THE SRS-OSAKA WELPORT RALLY TEAM
中井 匡斉 (JPN)
吉村 明人 (JPN)
Suzuki JIMNY SIERRA
3位
#136
Asian Rally team
Roslyn SHEN (TWN)
Nada SIMARAKS (THA)
Suzuki JIMNY SIERRA
AUTO レディース賞
優勝
#146
i TAIWAN Rally team
Yi Wen CHEN (TWN)
Li Jyun LIU (TWN)
Toyota HILUX Revo
2位
#145
Indonesia Cross Country Rally Team
Lody NATASHA (IDN)
Sasty LAKSAMANA (IDN)
Isuzu D-MAX
3位
#136
Asian Rally team
Roslyn SHEN (TWN)
Nada SIMARAKS (THA)
Suzuki JIMNY SIERRA

スペシャルアワード
#117
VKH Racing Team
Heng PANHA (KHM)
Vong KIMHUOT (KHM)
Toyota TACOMA
#120
FAST FORWARD SPORT
Sanjay TAKALE (IND)
Musa SHERIF (IND)
Toyota HILUX Revo
#128
Aozoom Racing
Tam PHAN TRIEU DUNG (VNM)
Lam NGUYEN TIEN (VNM)
Toyota HILUX Revo
#138
Mamba racing shock
Perk LERTWANGPONG (THA)
Yutthaporn SITTIPANICH (THA)
Isuzu D-MAX

アプリシエイト
・中央自動車大学校
・WELPORT Corporation, Ltd.
・PROPAK
(写真/高橋 学、文/河村 大)

Moto

やっぱり来ない!? じっくり焼かれた6日間

入口があれば出口があり、始まりがあれば終わりもあり、生まれたら死ぬのが世の常ということで、2024年のアジアンラリーもあっという間に最終日となる6日目、「LEG.6」を迎えた。

例年どおり、最終日はSS区間をフィニッシュすると、大会終了のセレモニーが行なわれる特設会場がゴールとなる。選手たちはコマ図通りに会場へ向かうと、そこには多くの海外観光客が行き交い、不思議なモニュメントや露店が並び、活気にあふれた昔ながらのローカルマーケット、繁華街やウォーキングストリートなど、南国のリゾート気分を味わってもらいたいという主催者側の意図なのか、これまでの土っぽさとのギャップに、不思議な感覚を味わうことになる。

そのためこの日の総走行距離は150km未満、SS6も90km未満と大会中最も短い設定で、いわば競技者たちの6日間に及ぶ奮闘をたたえるための時間が多く取られている。セレモニーを終えればホテルに戻り、表彰式を含むナイトパーティが待っている。運営側も大忙しだ。

そんないかにもイベント的な話はさておき、移動距離が長かろうが短かろうが、Motoクラス(二輪)をメインに追いかける我々撮影班がやるべきことは同じなわけで、ややゆっくりめのスタートとなる朝7時30分より先にホテルを出発して向かったのは、SS6のスタート地点。ここで生き残ったライダーたちの最後の走りを迎える表情を切り撮る。

出走を見送ったところで現地ドライバーのナイスな運転でSS6フィニッシュ地点へ先回りし、今度はブック状のコマ図(ライダー用の巻物状ではない)を「逆読み」しながらルートの中へ。徒歩でオンルートを確かめながら、ナイスな撮影ポイントを探して進む。

数km歩いて何カ所かナイススポットをチェックしたところで、ファーストライダーを迎え撃ち、そこから戻りながら続々とやってくるであろうライダーたちの姿をカメラに収める、いつものパターンだ。

前日まで広大なプランテーションや深い山々、ジャングルの中を歩いてきたが、この日のステージは牧草地のような印象で、大地の彼方にミャンマーとの国境となる山脈を望み、緩い起伏が続く乾いた大地には芝生のような草が赤や白い砂を所々覆い、木陰のためなのか、伐採されずに残された木々と乾いた細かい砂のラインが、なんとなくヒトが通るための道を形作っている。

ココで引き返して撮影しながら戻ろう決めたナイスな撮影スポットは、家畜や牛糞の香りが湿った空気に溶け込んだ牛追いたちの生活路らしく、木陰の下には蹄の跡が無数に刻まれている。

90km未満のSS区間は、MAXタイム3時間が設定されている。スタートを見送ってからの時間を考えれば、1時間も待たずにファーストライダーをファインダーに捉えることができるはず……だった。

これは今年のアジアンラリーの特徴なのか? 撮影班は毎日2時間以上も高温多湿の空気と殺人的な太陽光が降り注ぐ中で待たされ続けてきた。木陰があれば相当マシな方で、基本的にそんな都合よく待機できる場所はない。

結局2時間以上待って、ようやく最初のライダーが素晴らしいロケーションの中を駆け抜けていった。しかしその1台以降、待てど暮らせどバイクは来ない……。

生き残ったライダーは10台あまり、この日もSSルートのコマ図を攻略できず、身の安全のためエスケープしてフィニッシュポイントへやってきたライダーもいたので、走行シーンを撮影できたのは数台にとどまってしまった。

聞けば、この日もコマ図のラビリンスにライダーもドライバーも右往左往していたらしい。正面からバイクやクルマが来ることは、どちらかが間違っていることを意味している。それが、撮影班が待ち構えている場所よりも数十km離れた場所だった。なかなか来ないわけだ。

暑さやスコール対策、撮影ポイントの見定め、コマ図の見方、アジアンラリーに適した撮影機材や歩く装備など、数年かけて構築した自分なりのスタイルはベストに近づきつつも、開発や改善の余地はまだまだあるものだと毎年考えさせられる。撮影を1日の軸に置いて朝起きてから寝るまでのフローも身についてきたはず。

それでも、ライダーがやってこなければ、現地ドライバーとのコミュニケーションがうまくいかなければ、なにより、この国に身体が順応しなければ、ミッションをコンプリートすることはできない。

それはコンペティター(競技者)ほどやるべきことは多くはないが、目指していることは遠からず近からず。そんなアレコレを考えたり、想定外の出来事を毎度のコトのようだなんて体験をすると、もう来年のことを考えてしまう。

終わりがあることで、また始めることができるのかもしれない。

(写真・文/田中善介)

Provisional Result Leg6
PDF
AUTO
PDF
MOTO, SIDECAR
Official Result
PDF
AUTO
PDF
MOTO, SIDECAR

Corrected on 08/22/2024
PDF
MOTO, SIDECAR

Sponsors

Sponsors

PROPAK
WELPORT CORPORATION,LTD.
CHUOH TECHNICAL SCHOOL

Cooperation

Cooperation

BERIK
COMEUP_WINCH
E_CARGO
RAEMCO
RALLIART
TOP4x4
 
Tras
PERFORMANCE TRD
VVP4x4
 
YOKOHAMA
Web!ke
WÜRTH